放置少女

使いこなせば最強のバフ、「鼓舞」を解説します。

前回、基本的な攻撃力バフについて紹介しました。
今回は、あえて前回取り上げていなかった「鼓舞」について解説しようと思います。

前回の動画はこちら▼

「鼓舞」の特徴

鼓舞の効果

鼓舞は攻撃力バフの一種で、付与された副将の攻撃力と防御力を上昇させます。
聖護状態になると、メインステータスも一緒に上昇させることができます。

鼓舞を使える副将

この鼓舞ですが、実は使える副将が「前田慶次」と「劉備」の2名しかいません。

前田慶次はスキル1で敵を倒した場合に自分に鼓舞を付与します。
鼓舞の効果量は、スキル1で倒した敵の攻撃力と防御力と同じ値になります。
ただし鼓舞の攻撃力には自分の攻撃力の2倍までという制限があります。
現状では前田慶次にはMRアバターが用意されていないため、実戦で使われることはまずありません。

劉備はスキル1で味方6名に鼓舞を付与します。
付与する鼓舞の効果量は劉備の最大攻撃力と防御力(聖護状態ならさらに筋力値)に特定の倍率をかけた値で、
生存している味方の人数が少なくなるほど強力になります。

他の攻撃力バフとの違い

鼓舞の効果量は、前田慶次の場合は撃破した相手の攻撃力と防御力、劉備の場合は自分の最大攻撃力と防御力で決まります。
つまり、他の攻撃力バフと違って、副将の育成具合によって鼓舞の効果量は変わってきます。

前田慶次の場合は詳しく語りませんが、強い敵を倒すほど鼓舞も強力になります。
ただ、強い敵を自分で倒すには前田慶次自身も相応に強化しておく必要がありますし、
必中とは言え1回しか攻撃できないスキルで敵を倒すのは正直かなり厳しいです。
攻撃力が高すぎる敵を倒しても鼓舞の攻撃力は自身の攻撃力2倍までに制限されてしまう点も向かい風です。

劉備の鼓舞であれば、劉備の最大攻撃力を上げておけば鼓舞による攻撃力上昇を伸ばすことができます。
スキル1で味方に確実に鼓舞を付与できるバッファーですので、極端な話、最大攻撃力だけ上げておくことでも活躍できます。

ここから先の解説は、劉備が味方に付与できる鼓舞についてに絞って解説していきます。

鼓舞が最強バフとなれる理由

ここが今回の記事のメインです。

鼓舞の効果量は劉備の最大攻撃力によって決まると言いましたが、
ステータス画面で確認できる数値ではなく、戦闘中の最大攻撃力によって鼓舞の効果量が決まります。

例えば攻撃力500万の劉備(MRアバター)が味方6名に鼓舞を付与する場合、
鼓舞による攻撃力の増加量は500万の30%なので150万となります。

ところが劉備に暴走(攻撃力100%増加)が付与されている場合、
鼓舞の効果量を計算するときの最大攻撃力は500万×2=1,000万となり、
味方に付与する鼓舞の効果量は1,000万×30%=300万になります。
劉備に暴走が付与されていることで、鼓舞の効果量が2倍になりました。

そう、劉備が付与する鼓舞は、劉備にかかっている攻撃力バフが影響します。

実はこれがかなり重要なポイントです。

通常、暴走なら付与したアタッカーの攻撃力を2倍にして終わりですが、
劉備とアタッカーの2名に暴走を付与しておき、劉備が暴走状態で鼓舞をアタッカーに付与すると、
暴走で強化された鼓舞がアタッカーに付与されます。

そしてアタッカーが攻撃するときに強化された鼓舞と暴走が付与されていれば、
鼓舞によって上昇した攻撃力が暴走によって2倍になります

つまり、劉備の鼓舞には暴走の効果が2回乗っていることになります。

もし攻撃力バフが暴走だけでなく、畜力と祝福まで乗っていれば、
暴走・畜力・祝福のすべてが鼓舞に対して2回分効果を発揮します
そうすることで鼓舞による攻撃力の上昇量が段違いに高くなるのです。

劉備とアタッカーの攻撃力が100万、攻撃力バフの効果量が暴走2倍、畜力1.8倍、祝福1.5倍の合計5.4倍としたときの鼓舞の効果量を計算してみましょう。

鼓舞込みの場合 (比較用)鼓舞なしの場合
もとの劉備の攻撃力 100万
攻撃力バフで強化された劉備の攻撃力 540万
強化された鼓舞の攻撃力上昇量 162万
アタッカーの攻撃力 100万 100万
鼓舞状態のアタッカーの攻撃力 262万 100万
他のバフ込みでのアタッカー攻撃力 1414.8万 540万

劉備の最大攻撃力が攻撃力バフで5.4倍になっていて、その状態で鼓舞を味方に付与します。
その時の鼓舞は、味方の攻撃力を162万も上昇させます。
それを受けたアタッカーは攻撃力が2倍以上となり、そこから他の攻撃力バフで攻撃力がさらに上昇します。
その結果、鼓舞がない場合と比べて攻撃力が約2.6倍にもなっています。

ちなみに、もしアタッカー自身の攻撃力が仮にゼロだったとしても、
劉備の鼓舞と他の攻撃力バフだけで600万ほどの攻撃力となります。
アタッカー自身の育成が不十分だったとしても、それなりの攻撃力が見込めるようになります。
(実際にダメージを出すには、会心ダメージや防御無視などの育成は不可欠ですが)

劉備の育成方法

劉備の育成についてです。
もちろん普通に育成していってもOKなんですが、
育成コストを抑えながら劉備を活躍させたい場合の育成方針も存在します。

劉備といえば鼓舞ですので、鼓舞の効果を最大化させる方向で育成していくことで育成コストを抑えられます。
具体的には、筋力値と最大攻撃力、そして防御力のみに特化させて育成させていきます。
筋力値はMRアバターまで獲得して鼓舞が聖護化したときのメインステータスの強化を見据えての強化ですが、
劉備のメインステータスでもあるため筋力値の強化で最大攻撃力も強化されます。
つまり最大攻撃力を上げるためにも筋力値の強化が重要です。
武器の強化や神器のみを優先させて、宝石は筋力値と最大攻撃力の2種だけを装着させればいいということになります。

防御力の育成については余裕があればでOKです。
劉備の防御力によって鼓舞の防御力上昇量も変わってくるため、
防御力についても育成しておくに越したことはありません。
とはいえ戦役やボス戦ではそれほど防御力が重要になる局面は少ないため、後回しでもOKです。

もし防御力も育成させたい場合、
盾と鎧の装備に混沌・深淵・聖淵といった高レアリティの防具を割り当てていくといいでしょう。
強化値もこの2つ(と武器)にだけしっかり振っておけばOK。
逆に指輪や兜・腰当ては未強化でも構いません。

鼓舞のデメリットや注意点

劉備自身の育成が必要不可欠

劉備が付与する鼓舞による攻撃力の効果量は、劉備の最大攻撃力によって決まります。
そのため、劉備の最大攻撃力を伸ばすことが必要不可欠です。

他の攻撃力バッファーは取得するだけで無育成でも活躍させることができるのですが、
劉備だけはしっかり育成しないとなかなか活躍が難しいです。

他の攻撃力バッファーが揃っている必要がある

劉備の鼓舞で攻撃力が2.6倍になるためには、暴走・畜力・祝福のサポーターがしっかり揃っている必要があります。
また、それぞれのバフを劉備とアタッカーに付与できるよう、付与対象も2名以上である必要があります。

仮に他の攻撃力バッファーが不在の場合、アタッカーと劉備の攻撃力が同じくらいならアタッカーの攻撃力は1.3倍くらいにしかなりません。

虚弱の効果を二重に受けてしまう可能性がある

攻撃力バフの効果を二重に受けられるのが鼓舞の特徴ですが、
これは裏を返すと虚弱による攻撃力ダウンも二重に受けることにもなります。

劉備とアタッカーの両方が虚弱を付与されてしまうと、
アタッカー自身の攻撃力も虚弱によって低下するだけでなく、
劉備が付与する鼓舞の効果量も小さくなってしまいます。

奮起との相性が悪い

今までの解説では「①鼓舞によって攻撃力が上昇」→「②他の攻撃力バフによって攻撃力が上昇」という順番でしたが、
その順番に当てはまらない攻撃力バフが存在しています。
それが「奮起」です。

 

これは小生の推測に過ぎないのですが、
バフによる攻撃力の変化を計算していく際、放置少女に実装されたバフの順に計算します。
ヘルプ画面のバフの紹介順が「援護→奮起→鼓舞→その他」となっているため、
計算順も同じだと仮定すると、副将の攻撃力を奮起で強化してから鼓舞の攻撃力を追加し、それから他の攻撃力バフを計算することになります。
つまり、奮起だけが鼓舞の効果量に対してバフをかけることができないということになります。

無双などの特殊状態と相性が悪い

奮起と同じく、鼓舞に対して効果は発揮されないバフが存在します。
それが呂布の縁定スキルによる「無双」です。

無双は「基礎攻撃力を150%上昇させる」という効果で、
他のバフではなかなか見ない基礎攻撃力を上げる効果となっています。

基礎攻撃力という用語の説明がゲーム内に無いのですが、
おそらく攻撃力バフなどがかかっていない副将本来の攻撃力だと思われます。

そしておそらくですが、無双の説明文と実際の挙動には違いがあると思われます。
小生の推測にすぎませんが、無双の実際の効果は「基礎攻撃力の150%分だけ攻撃力を増加させる」になっているものと思われます。

ちなみに無双以外の特殊状態は、おそらくですが鼓舞の攻撃力もアップさせることができます。
少なくとも神祇状態は鼓舞の攻撃力を1.5倍にしてくれています。
(画像では鼓舞の攻撃力が神祇で強化されたことで、最大攻撃力の高い副将が入れ替わっています)

ボス戦では鼓舞のターンを短縮させる敵が登場する

ボス戦に登場する敵のうち、取り巻きはこちらの鼓舞の効果を1ターン短くするスキルを使ってきます。
このスキルを使ってくる敵の数はステージによって変わってきますが、
敵のターンのスキル発動時だけでなく、こちらの攻撃で取り巻きを撃破したときの反撃でも使ってきます。
そのためボス戦では効果を短縮されて思わぬタイミングで鼓舞の効果が切れてしまう場合もあります。

普通に陣営を組んでいるときにはそれほど気になりませんが、
「鼓舞ループ」をしたい場合には特に大きな影響を及ぼしてきます。

最大攻撃力に上限をかける[圧倒]を使う敵が登場する

同盟ボスやイベントボス、ボスステージ2051以降などでは、ボスが[圧倒]状態で登場します。

圧倒状態の敵に攻撃するとき、こちらの攻撃力は最大HPの何倍かまでに制限されてしまいます。
そのため鼓舞などを使って攻撃力を大幅に上昇させようとしても、圧倒によって攻撃力が頭打ちになってしまいます。
鼓舞などの攻撃力バフでボスを一気に撃破する戦略が取れなくなるため、より副将の育成具合が重要となります。

 

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