今回は姜維先生にお越しいただいて、バフの重ねがけについて解説を…
と思っていたのですが、なかなか姜維を登用する機会が訪れないので、
代わりに程普先生にお越しいただきました。
今回程普先生に協力いただき、バフの重ねがけについて検証したいと思います。
そもそも姜維先生の登壇を待っている理由としては、
姜維のスキル1で相手に防御無視ダメージを与える点と、
防御無視以外のダメージを与えない点が挙げられます。
姜維以外にも防御無視でダメージを与える副将は存在しますが、
ほとんどの場合は防御無視ではないダメージも同時に与えるため、
純粋に全てのダメージが防御無視となっているのは姜維だけとなっています。
そのため姜維を使って検証をしていくことが一番正確だと思っていたのですが、
なかなか実際に登用できないため、代わりに程普を採用しました。
程普のスキルに防御無視ダメージはありませんが、
スキル1とスキル2のダメージ倍率が同じになっているため、
検証において、ある程度器用な立ち回りができる副将です。
まずは今回の検証にご協力いただいた程普先生のステータスを確認します。
最小攻撃力と最大攻撃力を揃えていますので、
何回攻撃してもダメージがブレないようになっています。
検証を行っていくステージは訓練所27の4、并州狼騎に設定します。
ここを選んだ理由はいくつかあり、
敵のレベルがある程度低いため攻撃を外しにくく、クリティカルが発生しやすい点、
敵が2名だけと少ない点、
さらに張遼が虚弱を使うので、虚弱の検証も一緒に行える点が挙げられます。
ここでバフをかけない状態で程普がスキルによって与えるダメージは、
相手の呂布と張遼どちらにもほぼ100万のダメージとなります。
本当は分かりやすいように100万ちょうどのダメージになるよう調整したかったのですが、
何度調整をかけてもきれいな数字にならなかったため、ここで妥協しています。
このダメージがバフによってどのように変わっていくのかを、
さまざまな場合に分けて考えていきたいと思います。
初めに、念のためバフを1つだけかけた場合のダメージ推移を確認しておきます。
胡喜媚の暴走を付与すると攻撃力が100%上昇するので、
最終的な攻撃力は200%となり、与えるダメージももとの2倍になります。
同様に、妲己の畜力や趙公明の祝福は攻撃力50%上昇なのでダメージは1.5倍に、
蔡文姫の奮起なら攻撃力22%上昇なので、ダメージは1.22倍になります。
ついでに攻撃力を下げる虚弱状態についても確認したところ、
攻撃力は50%減、つまり半分のダメージになります。
次に、2つのバフを同時にかけた場合のダメージを確認していきます。
暴走と畜力を同時に付与した場合、攻撃力は100%と50%がプラスされるのではなく、
暴走の2倍、畜力の1.5倍が掛け算で計算されて3倍になります。
暴走と祝福の場合も同じく2倍×1.5倍イコール3倍で、
畜力と祝福を重ねがけした場合は、1.5倍×1.5倍で2.25倍になります。
他にも2倍の暴走と1.22倍の奮起をかけた場合は2.44倍になるといったように、
2つのバフが同時にかかっている場合、基本的には倍率の掛け算で計算されます。
これはデバフの虚弱も同様で、虚弱の場合は0.5倍が掛け算されます。
たとえば暴走と虚弱がかかっている場合、
2倍と0.5倍で相殺されて、もとの状態と同じダメージになります。
ここで、鼓舞の挙動についても確認していきます。
鼓舞は劉備が味方に付与できる攻撃力を上昇させるバフの1つですが、
他のバフが対象の攻撃力を倍率で上昇させるのに対して、
劉備の鼓舞は、劉備自身の最大攻撃力の一部に相当する数値を上昇させます。
たとえば、劉備の最大攻撃力を程普とほぼ同じ数値に調整して鼓舞をかけてみます。
味方の人数によって鼓舞の性能は変化しますが、味方が6人揃っている場合、
鼓舞で上昇する攻撃力は劉備の最大攻撃力30%分となります。
劉備の最大攻撃力と程普の攻撃力は合わせていますので、
最終的な程普の攻撃力とダメージは1.3倍になります。
鼓舞を付与するタイミングで劉備にバフがかかっている場合、
劉備の攻撃力はバフによって変化した攻撃力をもとに鼓舞の性能が計算されます。
例えば劉備に暴走が付与された状態で味方に鼓舞を付与すると、
鼓舞の性能はもとの2倍になっていますので、30%分から60%分に上昇し、
その鼓舞がのった程普のダメージは1.6倍になります。
劉備に畜力や祝福がのっていれば鼓舞の性能は1.5倍の45%になりますし、
奮起がのっていれば鼓舞の性能は1.22倍の36.6%となります。
次は鼓舞と他のバフが重ねがけされている場合を確認していきます。
鼓舞によって程普の攻撃力が1.3倍になっている状態で、
さらに暴走を付与すると、与えるダメージは2.6倍になっていますので、
鼓舞と暴走は掛け算で計算されるようです。
また、畜力・祝福の場合はどちらも与えるダメージは1.95倍なので、
畜力・祝福についても鼓舞の倍率とは掛け算で計算されています。
ですが、奮起について同様の検証をしてみたところ、
与えるダメージは1.52倍止まりとなっていました。
これは奮起の1.22倍と鼓舞の1.3倍を掛け算しているのではなく、
22%と30%を足し算した合計の52%分攻撃力が上昇しているようです。
鼓舞と奮起の重ねがけにさらに暴走を追加したところ、3.04倍になっていました。
奮起と鼓舞を足し算した倍率1.52倍と、暴走の2倍を掛け算した数値になっています。
これらのことから、奮起の攻撃力上昇は鼓舞の攻撃力上昇と同様に、
掛け算ではなく足し算で計算されているものと推測されます。
鼓舞は劉備の攻撃力30%分の固定値を足し算する効果なので分かりやすいですが、
奮起は付与した対象の22%分を計算し、固定値として足し算するのだと思われます。
この仕様であれば、鼓舞と奮起がかけ算で計算されないのも納得なのですが、
そこまで詳しい説明がゲームで確認できない以上、推測止まりの仕様となります。
確定している情報ではありませんが、参考程度に考えていただければ幸いです。
最後に検証結果をまとめてみたところ、
バフがかかっている時の計算式は、おそらく次の通りになります。
鼓舞もしくは奮起がかかっている場合、まずはこれらの効果量を確認します。
これらの効果量をもとの攻撃力に足し算したら、
残りのバフをかけ算することで、最終的な攻撃力が計算されるようです。
基本的にバフはかけ算で計算されるのですが、
奮起と鼓舞については足し算で計算されると思われますので、
かけ算で計算する他のバフと比べ、奮起と鼓舞の重ねがけは少々効率が悪いと言えそうです。
いかがでしたでしょうか。
今回はバフの重ねがけについて検証しました。
基本は重ねがけで計算すれば大丈夫ですが、
一部のバフに例外的な仕様があるので若干注意が必要です。
今回の検証では七星についての検証ができていませんので、
献帝を登用できればあらためて七星を含めた検証をしていきたいと思います。
姜維も含めていつ登用できるかまったく予想がつきませんので、
期待をせずに気長にお待ちいただければと思います。